Facebookの10代アクティブ率が減った=衰退説を唱えるのは妥当か?!

Facebookの10代のアクティブ率が低下したことで衰退説が叫ばれていますが、そういう考え方は果たして妥当なのでしょうか?!

Facebookはなぜ衰退したのか?そしてこれからのSNSとは?

今やSNSの中心となったFacebookですが、欧米では10代のFacebookユーザーが離れ、メッセンジャーアプリに移行している兆候が見られるという報道がされ、2013年の第3四半期にはアメリカにおける10代のアクティブ・ユーザーが第1四半期に比べ16%減少、オランダでは52%減少したと言われています。

10代にとってのスマホは、日本のモバイルの歴史で言うとポケベルやガラケーです。その用途は、大学のサークルや同級生との付き合いや恋愛という用途ですので、メッセンジャーアプリや、Snapchatのような面白いアプリが充実してきて、そちらに移行していくのは理解できます。

これに対してFacebookがM&Aなどで対策を取るのは正しいですが、じゃぁそれがそのまま「Facebook衰退」という言葉に結びつくのでしょうか?!

10代は、3年で人間関係がリセットされます。そのたびに新しい環境に移行し、その時の新しい友だちと、連絡手段をもっとも再構築しやすいサービスに主流が移動していきます。10代向けサービスは、3年衰退説があると言われるぐらいです。

問題は数年後、彼らが20代になり社会に出て、どういうサービスを使うか?!なのではないのでしょうか?!

その時にFacebookを使い始めるなら先々が暗いというのは誤りだし、やっぱり代替の手段に乗り換えたり、Facebookを毛嫌いするのであれば、衰退説が正しいのでしょう。

リアルタイムで即時性が求められるサービスは大人になると使う時間的、機会的な余裕が減っていくので使えなくなっていきます。フリートークのチャットがその最たるものです。それに対してアーキテクチャ的には非同期のツイッターの擬似リアルタイムのタイムライン方式や、Facebook(正確には、FriendFeed)などの情報フィルタリングによって、適切な情報が表示されるサービスが支持されていくという流れがあったと思います。

ただ、日本人の感覚では、ビジネスプラットフォームとして使われているFacebookも、アメリカではその地位はLinkedInが握っているという話も聞きますので、こういう話自体がアメリカでは成り立たない可能性も高いです。Facebookの本質が写真SNSだというのであれば、写真SNSの代替手段にとって変わられる可能性が高いからです。

みなさんは、このFacebookの10代のアクティブ率低下はどうお考えになりますか?!

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