どうやってエンジニアを採用するか

よくエンジニア採用についての相談が来るので書いておく。

ひとことでエンジニアと言っても経験レベルは多々あって、どういうエンジニアを採用したいによっても戦略は変わってくるだろう。

1.超スーパーエンジニアに難題を解決してほしい
2.そこまでスキルはなくとも普通にコード書ける人に手伝ってほしい
3.未経験で勉強しながらでもいいから一緒に手伝ってほしい

大体のエンジニア採用で困っているという人たちは、このレベル感がわからないし、スーパーマンがすべて解決してくれるだろう的ノリで期待をするが、エンジニアだって人間である。その人が時間と労力を捧げるに値する対価(お金、経験、マインド)が満たされなければお手伝いしたいと思う人はいない。そのため自分たちが提供可能な経験価値はなんなのか?を考えておくことは必須である。

Q. このビジネスにエンジニアが関わることで、その人は何が得られるのか?

そして、その気持をどのように相手に伝えることができるか?を考えるしかない。気持ちを伝える手法は、いろいろあるが、

・アテがあれば直接会って口説く
・ブログやwantedly求人などのオンライン伝達手段で見てもらうことを期待する
・プロダクトを有名にした上で、困っている旨を伝える
・その他

Webサービスであれば、あまたあるWebサービスの運営会社すべてが採用競合のライバルと言える。いろんな会社が情報発信している中で、どうやって自分たちのメッセージを見てもらえるか?

Q. どうやって自分たちのメッセージを伝えるか

直接あって口説くと言われても、アテがないのにどうするのよ?と思うかもしれない。これは異性との出会いとして彼氏彼女を探すのと同じで、

・人がいるところにどうにか入り込んで
・TPOにあわせて会話するための努力をし
・ガツガツしない、キモがられない形で話をする

これにつきる。例えば、

・エンジニア勉強会や言語系イベントにスポンサーや登壇者として参加し、ほんの少しでも会話をする機会、自分たちを知ってもらう機会を作る
・ブログを書いてバズることにより、存在を知ってもらうきっかけを生む。
・インフルエンサーになりうるエンジニアをどうにか一人採用して、その人に認知向上を頑張ってもらう。
・既存社員の紹介やメールを送るなどする。

このような努力の先に、なんらかしらのチャンスが生まれる。

ここでキモがられないことが大切。例えば、エンジニア勉強会の2次会などでひたすら自分たちのPRをしてもきもがられる。2次会は懇親の場なのに、ひたすらアピールするのはTPOがマッチしていないからだ。こういうところでガツガツしすぎると、エンジニア側も引いてしまう。

そうではなく、いつぞやのペパボの採用のようにスポンサーとしてひたすら、あんちぽさんの映像が流れるようなイベント趣旨にあったガツガツさであれば、悪くない。ただし、それに見合う給与や役割がある場合に限る。その上で本気度を伝えるためのTPOというわけだ。

なお、このようなアピールは、即効性として応募につながるわけではない。何故なら転職志望者には転職志望者のタイミングがあるからだ。

しかし、いろんな人達のマインドシェアの中におもしろそうな会社だねと知っておいてもらえることが大切。そういう人たちが転職しようかな?と思ったときに、その人が転職エージェントの会社に行くと、たくさんの会社候補を見せられるわけだが、そのときに選ばれる一社になる。

そうすればエージェントから面接依頼が来る。さあ、あとは1時間がっつりお互いのやりたいことをすり合わせる面接時間が始まる。一次面接はひたすらアトラクトに専念しよう。エンジニア面接は候補者を選ぶのではない、自分たちが選ばれるための努力をする。

エンジニアに限らないことだが、人の採用は大変なのだ。

ちなみにG’s Academyで僕がメンターをやってる起業家志望の人たちにはこのことを口酸っぱく言っている。G’sでコードを書くのは良いコードを書くための勉強をするのではなく、エンジニアマインドを理解し、共感可能な会話の糸口をえるためのものであり、かつ、自分のサービスへのビジョンを実際に形にして見せるためのものである。

大体の人はコードを書くセンスや経験はないわけだから、まだ世間で言われるクソコードしか書けないので、あまり難しいことはやらずに初期のエンジニアに全部、書き直してもらえばいい。だから難しい技術の習得に時間を無駄に使うのではなく、極端なことを言えばpure phpでもいいからシンプルなプロトタイプを作り、GGAと呼ばれるデモデイを通じて、同じG’sの学生から初期メンバーになる仲間を見つけてほしいと伝えている。

みんなで機会を生み出し、成長していけばよい。それに成功すればちゃんとランディングできる。ただし時間は有限なので、限られたチャンスを無駄にしないように頑張ること。

【PR】ご意見、感想などは是非、mstdn.fmのローカルタイムラインでお聞かせください