Webビジネスにおいて現状維持は退化を示す

この記事はMacBook Proの薄いキーボードに慣れるために書いている記事です。

「プライベートでは一切勉強したくない」と言っていた社員のこと

という記事がバズっていました。それに対する反応への論評が以下のツイートに凝縮されていました。

こういう話にはアレルギー反応をもたらす人も少なくないようです。まあわかります。なんで仕事に必要な道具なのに家で勉強せねばならないの?的な感覚。そもそもお子さんがいるお父さんでは物理的に不可能なケースもあるでしょうし、休日にビール飲みたいじゃないですか。いろんなご事情もあればこそのポジショントークもしたくなるものです。

僕個人が、この記事についての反応を見てて、いくつか思うところとしまして、あくまでもインターネットに接続するソフトウエアの開発の話なのですが、

・ネットの変化は世界の誰かの外部からもたらされる。それは顧客ニーズかもしれないですし、OSSかもしれないですし、クラッカーかもしれないです。
・つまり、変化のトリガーは顧客ニーズとは限らず、セキュリティイシューや開発の業務効率を改善する技術なども含まれる。
・そもそもネットビジネスは、このような変化に恩恵を受けることで生まれた仕事です。
・主に自分の時間を奪うようなネガティブな変化はビジネス要件には出てこないので無視しても、一見、誰も困りません。ですが突如サービスがクラックされたり、市場競争力を失っていたり、エンジニアがその現状を見限って退職するなどに繋がって悲しいことが起きます。

要するにネットビジネスに関しては外部環境が勝手に変化してく以上は、「現状維持は退化」を示すんでそれを前提に変化をしていくなり状況を把握するなりすることが求められます。

なので技術は仕事の中でやるのは至極ごもっともなんですが、その仕事の存在自体を生むとか、作業の必要性に気がつくためには、外で起きていることを見ていなくてはいけないわけです。

それが「勉強」って言うんじゃないんじゃないかな?と。

別にプロダクションに出すコードを家で書けと言ってる人は誰もいなくて、プロダクションに出すコードを書くための基礎力は業務時間だけで巻き取るのは足りなくない?世の中の情報を取捨選択する時間を業務時間にあててたら、何もアウトプットなくないですか?みたいな話ですよね。

勉強って言うと、学校のカリキュラムで理路整然と正規化されていて「やらなきゃいけないもの」みたいなイメージを抱きがちですが、多分、プライベートで求められる勉強なんてのはそんなことはなくて、もっと時代の空気感を感じるための基礎教養とか、そんなレベルなんじゃないかと思います。

営業でお客さんと話すビジネスマンが新聞を読むのは教養として当たり前だと思いますが、新聞を業務時間にだけ読んでいたら暇人扱いされると思うんですよね。業務時間には得た知識を使って、お客さんと会話するアポに向かっているハズです。それによってお客さんと良い関係性を作り、良い成績を出し、良い評価につなげていく。おそらく、それと同じことを言ってるに過ぎないのかと。

ぶっちゃけネットの仕事が想定以上に面倒だなと思うのは、この「現状維持は退化」だってことですね。この一言をどう乗りこなすか?ほんとただそれだけに尽きる。

僕の過去の経験で言うと、ガラケーWebもスマホの隆盛で死んだのではなく、ぶっちゃけTLS/SSL問題でアクセシビリティを削がれたというのが一番の肝だったと認識しています。まだまだガラケーは使われてますがアーキテクチャはもうガラパゴス携帯としては現状維持モードになっていました。だからモバイルWebでは死にました。

別のもっと安定してる世界に転職する道もあると思います。物理法則に縛られる機械制御の世界はもっと変化はゆっくりです。でも、そこにもインターネットやAI技術を活用する波はきはじめてはいます。それでも10年20年の話かもしれません。ただ、少なくともソフトウエアは人に紐づくものである以上、人が介在し続けなければソフトウエアは死にますし、人が変化し続けなければソフトウエアも退化していきます。

僕は変化する方が好きなので、この状況を基本的に楽しんでますが、この勉強してる人としてない人とのスピード感の違いでプレッシャーを受けて焦るのは事実なので、まあポジショントークとして、このようなネタにネガティブな反応になる気持ちもとてもよくわかります。

人間ですから、できることには限りがあります。一歩一歩、がんばっていきましょう。

MBPの薄いキーボード、全然問題ないですね。

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