『分裂勘違い君劇場』でアルファブロガーにも選出されている、ふろむださんの本を献本いただいた。
大なり小なり、他人より自分の方が実力は高いと思っているのに、他の人が評価されてると感じることってありますよね。
職場でもネットでも。
でも実際のところ、その人が評価されてるということは、何か評価される理由がそれなりにあるんだと思います。
それが自分では理解できない理由だったり、自分では、その要因を認められず、行動できないと思う理由だったりすることも世の中あるのでしょう。
それ故にあいつはあぁ言う理由で駄目だとか嫌いであるとかdisってみたり。
でもそれで腐ってしまうのはもったいない。もし、そう感じたときには本書の出番です。
成功は実力ではなく運で決まる。実力は成功のためのエネルギーではありますが、成功の要因ではないと説きます。
でも、そう言うと、運はコントロールできない要素だから理解できない、それに尊敬しているあいつはすごいやつだから再現性があるに違いない、という反論が付きがちです。
はい、そうです。
本書では運を見方につけるもう一つパラメータを提案しています。それが「錯覚資産」です。
「錯覚資産」とは運と実力を最大化し、新たな成長の機会のチャンスを産むものとして取り上げられています。
それ自体は、いわば過大評価に近いイメージです。過大評価なんてされたくない、ひっそりと生きていたいと思うかもしれませんが、人が何を考えるかはコントロールできない以上、自分のネガティブな言動などが原因で過小評価されるならば過大評価のほうがマシだと思います。
期待、評価する側がついつい、この人はすごいんじゃないか?と錯覚してしまうことを錯覚資産と呼んでいます。
運+実力+錯覚資産、この組み合わせが新たな期待を産み、成長機会に繋がり、期待通りかそれ以上の結果を出すことで信頼を産み、新たな期待を生み出すサイクルを描くことで圧倒的な成長に繋がります。
そのような感情を抱くメカニズムを解き明かし、錯覚資産はどう影響し、どう増やすことができるのか。
その結果、自分に足りないものに対し腑に落ち、すぐに行動を始めることができれば、本書を読んだ成果につながるでしょう。
間違っても、真面目にやっていれば、いつか誰かに評価されるはずだなんて思わないことです。
それはただの受け身です。他人からの評価は奪いに行くものです。
おそらくWebビジネスの勃興期からガムシャラにフリーランスで仕事を取ってきた人や起業家として成功してきた人は、普通に腑に落ちる概念だと思います。ちなみに僕も錯覚資産を生み出すのは苦手な方だと思います。少なくとも意図的にそこにアプローチできるタイプではない。
また、タレントさんでもAKBなどの大きいグループにいる時の錯覚資産と、卒業してから問われる錯覚資産の差異に苦しむ人も多々いそうです。それ自体は、僕が「幸運の羽衣をまとっている」と呼んでいた概念に近く、基本的には期間限定ブーストであることが多いです。その間に有頂天にならず何をするか?が問われます。そのチャンスの間に経験にもたらされる実力や次なる錯覚資産を生み出さないといけないわけですね。
大企業の人が会社をやめた瞬間に…ってのと同じ話ですね。逆に錯覚資産の存在を理解していれば、田端さんのようにWebも使いこなし、優良企業を渡り歩くことがしやすくなるでしょう。まずはそのメカニズムを把握しておきたいところですね。この本は、ぶっちゃけ勉強になります。
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