gitが生まれてgithubが生まれて、エンジニアの働くプロセスは標準化され、そのスキルはPublic repositoryまたはPrivate repositoryで可視化されるようになった。
インターネットネイティブの世界においては、特定のプラットフォームによって、エンジニアの活動が標準化されることで、評価が他社にも通用するようになり、転職可能性はより容易になった。それ故に、大手のWeb系企業も、できたてホヤホヤのスタートアップも、海外のWeb系スタートアップへの転職もgithubの情報を頼りにできるようになった。
このような動きはインターネットやスマホなどのデバイスのコモディティ化と共に異業種に広がるべきだ。
そのようなプラットフォームを作ることにチャレンジをする人が増える必要がある。
と思った時に、例えば、僕がメンターで関わっているG’s Academyにはそのような異業種の人たちがこれまでの知識や業務経験を頼りにWebを作るスキルを身に着けて、自分のアイディアをカタチにしているのは可能性があるなと思った。
実際に顧客を動かし、大きな資金調達を実現している卒業生も生まれている。
このような取組が増えていくことこそが、さまざまな業種がプラットフォーム化していく流れになる。大企業に勤めることから個人が活躍する世界などというものは、個々人の活動だけで実現するようなものではない。エンジニアで言うgithubのような人々を変えるプラットフォームがその手助けをする。いわば新しい序列でしかないとも言える。でも、それでいいのだ。時代は常に弱肉強食。これまでのプラットフォームの王者だった株式会社の正社員という存在から、新しい序列へ。
いつの時代も、そのプラットフォームで恩恵を受ける人と、受けられない人が存在する。昨日の大富豪が明日の大貧民に、昨日の大貧民が明日の大富豪になることだってある。例えば子供を産む女性が会社を辞めなくてはいけなかったような流れが代表的である。主婦とは現在の属性である。働く場所には制約はあるが優秀な女性がインターネットを使って大金を掴んだり、新しい生きがいを得られる世界が生まれても良い。
もちろん、そのような状況にあわせて、従来の企業も変わっていくので別に何がオワコンで、何がOKなどというものでもない。
みんなが状況を見て、変化していけばいいのである。それこそが大切なことである。
そのような変化を生むためにも、ひとまず重要なのは新しいプラットフォームにおいてお金がちゃんと動くこと。Youtuberが話題になったのはファンがつき、ちゃんと広告宣伝費が流れたからだ。そのような成功例に紐づく人々の興味の流れこそが、新しいパラダイムシフトを生む。そのような取組がどんどん増えていくことを期待している。
そして「あらゆる業種にAIがー」などという流れもこの延長線上にあると思う。
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