amazonの特長をメモ
最大の特長は、
「インターネットネイティブの商品データベース」
であること。
・google経由の検索最適化を実現するSEOというキーワードの出処
・パーマリンクによるページ構成やパンくずメニューなど、多くのSEOマターによるデファクトスタンダードなUIはアマゾンの設計から来ている
売れる仕組みは、
[サイト構造]
・データベースによる商品ページ構成。在庫がなくてもパーマリンクが変わらないためSEOに有利
・ASINによる独自のコード体系もパーマリンクの維持に寄与
・Amazonマーケットプレイスにより新品在庫がなくても中古が買えるようになっていることで、できるだけ在庫がない状態を防ぐ。
[販売]
・値段が最安値に近く、購入の障壁を下げている
・ワンクリック購入。クッキーの時間が長く、一度ログインさせれば、それ以降ログインしっぱなしになり、購入もワンクリックというスムーズさの実現
・ワンクリックで誤って購入しても20分以内にキャンセルできる(ワンクリック購入はこのカジュアルキャンセル機能とセットでワークする)
・Amazon prime
[拡散]
・アマゾン・アソシエイトによる商品情報を広める仕組み。一品一様なものもブクログのようなWebサービスであったり、ブロガーが広めてくれるプラットフォームとしての意識。
・2001年頃から始めた商品レビューがワークしており、商品の購入判断にUGCを活用していること
・なか見
・商品API、全てがAPI、おおっぴらにデータを渡してしまうことをやった最初のサービス
などなど、すべては商品データベースによるWebサービスとして機能しており、APIで商品情報の配信元になるなどインターネットネイティブのアーキテクチャと、アフィリエイトを組み合わせて外部の手を借りてエモーショナルにも商品情報を広めることに成功しているという「インターネットを味方につけている」代表例
まとめると、商品の閲覧性、購入、配送、商品情報の拡散などをインターネットの仕組みと人の気持ちに対して最適な状態に保っている「商品データベース」がAmazon.comの特長と考えられる。
Amazonに真っ向から立ち向かう企業は、インターネットネイティブのデファクトな商品データベースと戦うことになる。何かの特徴的なサービス性を持って戦うか(ヨドバシパターン?)、もっともっとエモーショナルに戦いの軸をずらして戦わないとアマゾン・アソシエイトでネット中に張り巡らされた商品情報流通網の前に撃沈することが考えられる。
改めて見るとWeb2.0で言われていた構成要素の何個がAmazonからやってきているものなのか、と思わん限りである。
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