組込み技術者向けキャリアガイドの開発という記事から、開発管理職としてのキャリアパスを読み解く。
プロダクトマネージャへのパス(開発担当部長級)
ソフトウエアエンジニア(エントリ)→ソフトウエアエンジニア(ミドル)→システムアーキテクト(ミドル)→プロジェクトマネージャ(ミドル)→プロジェクトマネージャ(ハイ)→プロダクトマネージャ(ハイ)
プロジェクトマネージャとして、数多くのプロジェクトを完遂させたマネージャが、経営的な視点を持ってプロダクトの企画・研究・開発・販売・保守のプロダクトのライフサイクルを理解した
上で、プロダクト全体のマネージメントを行えるようになった時に到達できる。
ハイスキルソフトウエアエンジニアのパス(エキスパート、シニア級)
ソフトウエアエンジニア(エントリ)→ソフトウエアエンジニア(ミドル)→システムアーキテクト(ミドル)→ソフトウエアエンジニア(ハイ)
ソフトウェアエンジニアからシステムアーキテクト
ソフトウェアエンジニアとして、ソフトウェア開発技術を十分理解した上で、5年以上の開発経験があり、管理技術についてもソフトウェア開発関連の幅広い知識を持っている技術者が、各分野の技術要素について精通し、システム要求分析、システム方式設計や、プロジェクトマネージメント、プロセスマネージメントを学習、経験し、また、パーソナルスキル、ビジネススキルを身につけることで到達できる。
また、大きな枠組みとして、開発系キャリアと、検証系キャリア、支援系キャリアが分かれていることもポイントですな。支援系キャリアは、当社で言うSREかな。
ハイクラスのソフトウエアエンジニアとシステムアーキテクトは、割と明確にスキルに裏打ちされた経験と実績が求められるのに対して、人間系の長であるプロダクトマネージャにおいては、スタートアップにおいて、ビジョンベースで時代性を踏み台に利用して若い人が役割を勤めることも多いのだが、そうは言っても、基本的には2000年代にいわれたWebプロデューサーと同じく、「上司」なので、まあ頑張れ、と。
ちなみに当社のエンジニアは、30代付近の中途採用の開発者であれば、「(C)システムアーキテクト」以上のスキルと役割を求めていますね。それ故に、個別で仕事をすることが多いのが、良くも悪くも特徴的です。早く部下エンジニアを採用することができれば、現状メンバーを中心に、どんどんチームが生まれてくると思います。
この役割をプロとしてこなせることができれば、次は「(D)プロジェクトマネージャ」か、「(H)ソフトウェアエンジニア」パスのどっちでも行けるということですね。さらにハイクラス人材として、「システムアーキテクト」が生まれてくれるとすごくありがたい。
「プロダクトマネジャー」と「職人的開発者」という2つのキャリアパス【連載:えふしん】 – エンジニアtype
プロジェクトマネージャの上位に位置する、「(F)プロダクトマネージャ」は開発担当部長級ということですね。ネットビジネスの場合は、コンテンツやプラットフォームなど、ネットでお金を稼ぐ論理を知っていれば、営業的なビジネス部門とは別に事業部長級として扱うことも可能です。ここがネットビジネスが他のビジネスと違う特徴かもしれないですね。
なお、イマドキWebのテストは開発者が書くような流れになっていますが、組み込みではテストアーキテクトは別職能として定義されていますね。
ビジネスロジックをちゃんと理解してないと、Webの場合はテスト書けなそうですもんね。もうちょっと概略的な負荷テストとかだったら検証系キャリアがあってもいいと思います。