非連続的進化に必要なビジョンや願望

昔、よく受託の開発で、お客さんの要望を聞いた瞬間に、それはできる / できないを切り分けていたら、同僚から「なんで、それが(すぐに)できるって言い切れるんですか?」ということを言われた。

それは、変化の度合いに連続性があることを知っているから、その場でなんとなく段取りの設計をしてOKそうだと判断しているに過ぎない。
連続性が見えている「できる・できない」を判断するのは、エンジニアであれば、さほど難しい話ではない。

これを「継続的な進化」と名付ける。
uncontinuasly

ところが、今、存在しない技術であったり、今実証されていない未来を考えた時に、「非連続的な進化」、、、正確には、「非連続的に見える進化」かもしれないが、このようなものに対して見通しをつけるのは、エンジニアは苦手だ。

何故かと言うと、非連続のように見えてる以上、成果の到達が今すぐ保証できないからだ。

非連続的な進化の代表例は、事業計画であり、学術的な研究であったり、自分の未来であったりする。

このような「非連続な進化」にアプライするのは、いわゆる工学的なエンジニアとは全く違うスキルが必要だ。それは、サイエンス的であり、政治的であり、スピリチュアル的だとも言える。

要するに、「まだ見ぬ未来をどのように見通すか?」ということになるのだが、そこでは、失敗も含めた、バッターボックスの試行回数を増やすことが求められるケースが多い。つまり、資金の尽きぬ間に、どれだけ失敗の数を増やすか?が、重要だったりする。

しかし、人間、誰しも失敗などしたくないし、失敗しないように動くのがクレバーのように見える。しかし、非連続的な進化ということは、連続性が見えてないわけだから、基本的に失敗する可能性が高い。

このような時に、チャレンジするためのエネルギーが、「ビジョン」や「願望」である。願望は「こうなりたい」「こうなって欲しい」ということだが、ビジョンとは、「これは、きっと、こうなるべきである」と言うことで、結局のところ「願望」のことを示す。

このビジョンや願望に対して、素直に突き進められる人だけが、イノベーションにたどり着く。

逆に、失敗を過度に恐れたり、それが無駄だと嫌ったりして、最短コースを走ろうとすると、その人が天才でも多分ゴールには到達しない。連続的な進化は、他の人達も実現可能な未来でしかないからだ。

非連続的な道筋は、ちょこっと考えるぐらいで道筋が繋がっているハズはない。ちょこっと考えてたどり着くのは、連続的な道筋でしかない。それ故に、考えて考えて、脳みそがちぎれるぐらい考えろ、と言う言葉で表現される。

凡人である自分であっても、何かについて考えて考えて、考え続ける訓練を受けると、案外見えるもんなんだなという感覚だけは見えた気がする。

アイデアのつくり方という研究者に好まれているらしい本がある。

これは考え抜いて成果を出した人が後ろを読むと、なるほどと思うもので、まだ考え抜いてない人が見ても、月並なことしか書いてなくてこの本の魅力がよくわからない。僕もそこまで到達したわけでもないし、考え抜くというアプローチで自分で成果を出したわけではない気がするので、全然偉そうなことは言えないけど、テスターには使えると思う。

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