ネットビジネスはAIを使って、情報サービス産業からサービス産業へ

昨日、ARMのM&Aで話題のSoftbank world 2016の中でやっていたハッカソンの審査員で参加させていただいた。参加者は、Yahoo!のおざーんさんや、さくらインターネットフェローのおがさん、TechCrunchの西村編集長などなどなど非常に実績のある方々な存在の中に、なんかむしろ参加者側だろっていうスタートアップの一CTOが参加させていただいてありがとうございました。

まあ、なんというかこういうハッカソンに審査員でせっかくお呼びいただく機会を得たので、多少なりとも何か期待されてる役割があるんだろうと思っていて、何かなーとマッシュアップアワードの審査員などの経験から言わせてもらうと、

「ちゃんと空気は読みますが、言いたいことは言う」

という、このブログっぽいキャラなのかなと思ったりはして、そこそこ数々のハッカソンで、ついついスポンサー様の温情判決になりがちな審査結果をひっくりかえしてきたかもなーと思う所思わない所があったりします。といいつつ、今回は、さすがに周りがプロプレイヤーばかりでアレでしたので、せめてコメントではがんばろうと思いまして、まあお呼びいただいた分は頑張るわけです。

個人的総括

今回の決勝3チームのうち、2チームは僕が昨年参加したWatsonハッカソンの2位と3位でした。優秀〜♪。

あの時、1位だったCTCさんは、前回はSlack botによるナレッジマネジメントシステムで大人気だったんですが、今回フロントエンドにPepperを持ってきて、あまり響かなかったみたいで残念でした。1会議室に1Pepperとかなったらおもろいなーと思ったんですけど、Pepperを持ってくるとなかなか難しいのかもしれないですねぇ。。。いや、でも、いいと思いますよ。Softbankさん、法人案件的には嬉しいでしょうし。でも、Slack botの方が今風だったかもしれないですかね。

質問応答システム「Watson」のハッカソン開催–大賞は社内チャットのトラブル解決

いずれにせよナレッジマネジメントのコールドスタート問題は、今回、3位だったAHACRAFTさんの社内メールサーバのメールを分析することでのメンタルヘルス支援の方がわかりやすかったかな。

話ずれますが、AHACRAFTさん、コメントでも言ったんですが、CSでzendeskとかと連携して、サービス全体の雰囲気分析して欲しいっすよねー。

今日は、お礼がN%、不満がM%、超不満がX%とかで、サービスの現況が見えるようなサービスがほしい。大障害が起きたらそれがわかるようになってるとか。そうすると、流れで返してるけど、明らかに不満が増えているようなところから、「おや何かおかしいな?」と、バグを見つけたり、サービスの不満が見えたりですね。あとCSが頑張ると、お客様の全体の雰囲気が改善されてウマーとか。文字通り、kaizen platformですよ、みたいなw

本題

この記事のタイトルの話なんですが、

今回、弁護士ドットコムさんが優勝されたわけです。

これは結構、面白くて、ですね。

Watson api、そんなに安くはないらしいんですよ。少なくともGoogle apiのようには気軽には使えない。基本的に大企業向けなので。
ただ技術的に使うのは簡単なので、結構面白いし、安定したマシンラーニングのシステムと言う意味では非常に魅力的。

で、上場されている弁護士ドットコムさんであれば、お金出して使えると思いますし、実際、パートナーとしてやっていかれるようなので、今回、優勝して最高だと思ったですし、僕も、実際にリリースされてるのやっぱりいいよなと思って投票した部分も大きいです。

とは言え、もうひとつの側面で見ると、スタートアップとしての弁護士ドットコムさんであれば、PythonのライブラリとかAWSを使って自分たちで作ってしまうことも不可能ではない、かな?!この辺の攻防がですね、スタートアップと大企業で今後起きてくのか、と思って、個人的には、非常に興味深い優勝だったわけです。

そして、情報サービスである弁護士ドットコムに蓄積されているナレッジを使って、今後、AIによるサービス化が行われていくんでしょうね。

プレゼンの中でやられていたのは、自動車事故を起こした時の保険の過失割合などに対する相談を、対話型インターフェースを作って、支援してあげるようなデモを提供されていました。

ガチな弁護士案件は人間の優秀な弁護士が担って、そうではなくて、ちょっとした案件、ちょっとした相談を、24時間365日、シンプルなUI、優れたUXで提供することができれば、情報サービス業だったWebの企業が、そのままサービス業として成立するようになるんじゃないかと思うわけです。

AIの基本技術は、テキスト解析、画像解析。これはWebサーバ、データベースにおいてあるコア情報ですよね。そいつらを入力情報としてサービスに変換することができたら最高じゃないですかね。

最近、僕は、ちょっとした受託開発のパラダイム・シフトの空気を勝手にを感じていて、ですね。要するに、これまでコーポレートサイトとして、クライアント企業のナレッジをWebサイトに起こしていた会社が、さまざまなお客さんの情報をサービス化するビジネスに変わっていくべきなんじゃないかな?なんて思ったりしてるんです。

そういう時に、Watsonや、もしくはそれに近しいサービスが担ってあげるとすごいおもろいんじゃないかなーと。そして決済は、みなさん、PAY.JPでやっていきましょうね。

今が想創社を最初に作った時だったら、これに飛びついたかもなぁ(笑)、今はBASEで、その辺も狙っていきますよ。

ITシステムからブランドが不要な世界

僕らは、今、iPhoneやPepperや、ポケモンなど、何かのブランドに触発されてITシステムを使いはじめることが多いんですね。でも、今後は、日常的にセンサーが組み込まれて、それがインターネットにアクセスして、どこか電気のソケットのように、情報通信ができて、抜き差し移動が自在。どこでも自分の情報が連携できて、みたいなことが、セキュアかつハイクオリティに実現する世界が来れば、デバイスやセンサーネットワーク自体には、何のブランドもなく、空気のように当たり前のようにAIと連携したり時代が来るかな?と。

そうなったら、それ一つ一つにARMのプロセッサが使われてたら、そらすごいよね、という話になるわけですね。

つまり、インターネットの本当のコモディティ化ですね。

今回の作品の発表を見ていて、人間と機械の相互関係、人間が向いてないこと、人間ではサポートしきれないことを、機械に判断させて、それが初期スクリーニングだったり、初期判別でもいいから、人間の手間を軽減してあげることで、それに携わる人の数を増やそうとする試みや、もしくは、人出が足りない所でも、処理をスケールさせる試みなど、いろんな想いを見せていただきました。

そういう意味で、やっぱりAIは結構おもろいな、と。

シンギュラリティが何かというのはよくわからないし、あんまり興味もないんですが、僕らは「できるところからやる」のが大切かなと思っていて、その試行錯誤と正しいレイヤー化こそが、新しい視野を作ってくんだろうなと思っています、ということで、今回のハッカソンの審査員も楽しかったです、という記録をしておきます。

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