モバツイの経験から考えたCTOの3つの心得

元nanpi wadapさん呼びかけのイベント。CTOだったNightに登壇しました。

今もCTO職をやらせてもらってるけど、それより前のモバツイ時代のCEO/CTOの話をさせていただきました。

一旦、ネットにもプレゼン資料をアップしてみたのですが、イベント内容がCTOを辞めた理由やぶっちゃけ話を話せという趣旨だったので、どちらかというと「こうすればよかった」という取らぬ狸的な話になったので、イベント会場の文脈では良かったのですが、ネットに公開するのは気がはばかられたので、朝起きてやっぱり資料を消しました。

夜中に見ることができた100人ぐらいの方々はラッキーだったということで。

で、記事も一旦非表示にしてみたのですが、都合の良い所だけは公開しようと思いまして、今後、CTOをやっている人ややりたい人に、このイベントで話した内容から抽出した、3つのCTOの心得なる遺言を偉そうに書いておきます。

(なお、CTOという肩書が求められる立ち位置は、会社によって違ったりするのでCTOという肩書にはこだわりません。ここでは、いわゆる技術経営の責任者を想定しています。)

1.経営者としてのCTOはエースエンジニアでなくて良い。自分よりも技術的に優れた人間を探す、育てることに専念せよ。

別に一人じゃなくてよいのよ。パート毎に信頼できる人を増やせばいい。
エース級エンジニアが人材登用に専念し、類友を見つけることで、ヒト・モノ・カネのうちのヒトという経営課題を解決することにつながります。

僕は以前あった某イベントで、今回登壇されていた竹内さんが話をしていた内容をお聞きして、採用力こそCTOにとっての重要な能力だということを知りました。エンジニアを採用するのはエンジニアじゃないと相当難しいので。

また当然ですが、従業員や協力してくれる人たちにも技術を軸に会社がアトラクティブであり続け、事業成長と働く喜びを提供しつづける役割だとも言えます。

2.CTOが技術を支えていいのは、その技術が事業のコアコンピタンスな時だけ。

AIなどのテクノロジベンチャーなどで、CTOだけが優秀で組織がスケールしなかったりする話も聞きます。まあ、それがコアコンピタンスな技術で、成長のドライバーなのであれば、それもありでしょう。会社の成長にあわせて、人を育てることを考えましょう。

そうではなく、事業のコアコンピタンスではない技術は積極的に移譲して、CTOの時間を空けていきましょう。
責任も安全に渡せるように、人材育成のための仕組み化を徹底しましょう。

(結局、そこらへんにエンジニアリング力が必要になりますから、リードを取る立場として力が試されます)

3.毎日忙しいなと思ったら黄信号。足払いタスクに時間を持って行かれていないか?未来を考える時間を作れているか?に立ち返るべき

とにかく現状維持バイアスをとことん断ち切って、将来に向けてやるべきことをクリアに考える環境を作るべき。今はよくても、数年後のことを想定して、次の一手に専念すべき。

(足払いタスクとは、こちら参照
⇒ 大技を繰り広げられなくなる、スト2足払い的タスクの罠

以上の3つから、CTO職がいわゆるエンジニアとしてのキャリアパスの連続的な延長線上ではないことに気がつくかなと思います。少なくともフルスタックエンジニア(笑)の要件には一切このようなことは書いてありません。

なお、ここまで書いておいてなんですが、僕もついつい日常忙しくて、書いたことができてるかどうかわからないけど、このままでいいのかな?ってのを見直すきっかけになったイベントでした。お誘いいただきありがとうございます!

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