シリコンバレー株式会社とかスタートアップ株式会社と言うバーチャル大企業の存在

この記事読んで、うーむ、別にスタートアップとかベンチャーも変わらないよなぁとは思ったわけだが、

「大企業のサラリーマンが安定?とんでもない。」と言った元大企業勤めの友人の話。 | Books&Apps

・収入の口が一つしか無いのは、安定ではない。
・リストラされた上司が、「会社を信じるな」と言っていた。
・会社は「死ね」とは言わないけど、「あっちいけ」「こっちいけ」に従わなきゃいけない。
・会社員の生活が楽しいかどうかは、上司次第。

・収入の口を増やすと言っても、自分の時間は限られてるので、一つの会社や一つの事にコミットするのが一番有利だし(負荷分散しやすいのは株式投資=資本家だけ)
・会社を信じるな、で言いたいことはは、まぁ小さい会社であるほどそういうことも起きうるわけで、会社は信じるに値する存在であるか?が大事だし。
・あっちいけ、こっちいけは、スタートアップのスピード感そのものだと思うし。
・上司どころか社長次第

ですよ。

一つだけ違うなと思ったのは、例えば、シリコンバレーのレイオフって、次の場所にいくきっかけみたいな話で、さほどネガティブではないと聞く。つまりレイオフを発表するということは、他の会社に、レイオフされたメンバーを周りの会社さん、是非、誘ってくださいね、というシグナルなのだろう。なにより部署まるごとレイオフになったりするそうですし。大企業でも子会社を解散という手段で同じ手が使われます。

また、いわゆるスタートアップも、元○○、元☓☓みたいな肩書と、技術力、人柄などとセットで、類する会社に転職するのは難しい話ではない。特にエンジニアにおいては、githubフローやミドルウエアなどのクラウドサービスが標準化されているので、技術の使い方、仕事の仕方はかなり標準化されているので、その世界に慣れていて、認められる技術力があるのであれば、作るものだけが変わるということになる。

これは、いわば、「シリコンバレー株式会社」とか「スタートアップ株式会社」という大企業が存在する、と考えることも不可能ではない、かもしれない。特に、成功したスタートアップを頂点に伝達されていく「スタートアップらしさ」みたいなものがあるとすると、それをそのまま「社風」とみなせば、アジャイルやらDevOpsやらTeam geekとか、その他いろんなトレンドワードと共に、書籍やネットを通じて「社風」が平準化されつつあると考えることもできる。

メリットとしては、

・現職、前職の実績により、次の職場が決まる。
・転職した後で、前職の人から紹介してもらえることがある。
 (つまり二個以上先の雇用に影響が出る)
・上司が合わない時には、自分の意思で全然違うサービスを作ってる会社組織に転籍できる
・似たような企業のフェーズを乗りこなせそうというスキルや人格に、紹介者による品質保証が司る。(この人は、事業の曖昧さをどれぐらい許容できるか?とか)
・もちろん全然違う事業をやりたければ、自分で切り開ける。

というのがスタートアップ株式会社の特徴

ただ、もちろんデメリットはたくさんあって

・「スタートアップ株式会社」という枠において労働法に守られてるわけじゃないので、雇用は保証されませんよ。
・所属した会社そのものが潰れることもありますよ。
・給与は誰も保証しません。
・今も未来も評価されていなければ、異動もままなりません。ただ不幸な相性なだけなら次で評価されるかもしれないですね。
・自分の望む通りに転籍できる、かもしれないです。
・また、自分で会社を作って、同じく経験者を採用することは不可能ではありません。
・会社=派閥みたいなもんですかね?
・また、歴史ある大企業のように、定年までの人材育成モデルがあるわけじゃないので、将来は謎。自分がホームレスになっている未来もありうると思っています。

です。まぁ、昭和の大企業においても別に終身雇用をそのまま享受できてる人は3割もいないなんて話もありますから、なんか比較するのもアレなんですどね。

いずれにせよ、今いる会社において、どう成長に寄与できるか?という結果そのものが、今後のリファレンスにも強く影響がでるわけでして、そういうのは大企業の社内においても、人事異動の際には上司間で普通に行われていると考えれば、まぁさほど変わらないのかもしれないですねぇ。

大企業のメリットを、「○○らしさ」を兼ね備えた、社内異動による人材調達コストの少なさ、と定義したとすると、スタートアップ株式会社の課題は、転職時の人材紹介について莫大な手数料が取られているので、如何に人の壁を取っ払い、お互いの存在をオーガニックに知り合うか?という取り組みが急務だと考えています。まあ、そういうのを内輪の癒着みたいに気持ち悪いと思うかもしれませんが、インターネット時代なのに情報差が半端無くて、そのせいで、せっかく投資いただいていも、その結構な割合が、人材確保コストに回ってるという面は否めず、全体では決して効率の高いものではないなとは思ったりしますね。

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