僕の好きなソニー製品を考えながらIoTを考える

辻野さん新刊も出てるにも関わらず、前の本を読ませていただいた。

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた[Kindle版]

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた[Kindle版]

  • 作者:辻野晃一郎
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2012-07-01

で、改めて思ったんだけど、多分、僕が求めているソニー製品は、ネットワークの中心にある製品じゃない。

むしろ、AppleやGoogleが中心にいるネットワークにネイティブで繋がりながら、最後にある人間との接続を担う優れたUX実現デバイスだと思う。

最近大ヒットのプロジェクタだとか、

今愛用してるこのアンプとか、

そう考えた時に、今から考えればまだまだ早い時代に行われていたネットワークの中心を狙う試みが本書に書いてある。一言で言えばうまく行かずに、業績悪化と共にそういう思想をソニーが放棄しちゃったというのが辻野さん退職への道ということのように読めた。プレステという、本丸がカニバらない別の思想に賭けたというのもあったんだろうけど。

三根さんがやられていたコクーンだったり、その後に辻野さんが手がけられたネットワークウォークマンだったり。コクーンのソフトウエアアップデート、ハードウエアの上のソフトウエアが機能を担うなどの部分は、iOSで常識化した。コクーンは沢山夢見た人いたけど、まだ今ほど機能を割り切れる時代じゃなかったかも。ただ、やっぱりネットワークウォークマンとかはどこか違和感があったかもしれない。

少なくとも僕は家電などのハードウエア製品に対するメンタルモデルに、ネットワークコネクティビティを受け入れる素地があんまりなかったかも。2010年にBRAVIA買って一度もLANに繋いだことないし。今はスマホで番組情報をコントロールできるそうなのでちょっと使ってみたいが、昔はリモコンだったしね。

そういうの唯一携帯電話、スマートフォンだけが電話という下地を踏み台に広げていったんですよね。そもそもモノ自体は電話番号がついてる無線機だったわけで。

重要なのは電話というメンタルモデルがネットワークコネクティビティに対するメンタルモデルを担保していたこと。要するに通話ボタンを押せばネットワークに繋がるってことが、誰の目にも明らかだったところ。

それに対して、多くのIoT製品はネットワークに繋ぐところからよくわからない、というのを携帯電話でやったのと同じようなので解決しないといけないだろう。コンセントに挿せば電力が供給される安心感みたいなもの。まあ、確かに設定不要で接続できるSIMなんだろうなとは薄々思ってるけど。

更に、何かのサービスのエンドポイントでの魅力を狙う製品なのか、何かのサービスプラットフォームの根幹を担う製品なのか、世界なのか日本なのかわからないけど、新しい製品哲学が求められるような気がします。IoTは周辺の開発環境は増えてるけど、まだ根幹の形が見えてない。形というかネットワークコネクティビティに対する製品哲学が見えてない。
昔のmixiやGREEのように、海外の何かを踏み台に、ある時一気に来るんだろうけど、誰が、そういうのを最初に作ってくるのかなぁ。楽しみ。

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