ぼくがかんがえるさいきょうのTwitterのリコメンドせっけい

ジャック・ドーシーは否定したようだが、Twitterのタイムラインが関連性フォーカスの時系列じゃないタイムラインになるんじゃないか?という話が駆け巡った。

地震や災害が起きた時にFacebookのタイムラインに期待する人はほとんどおらず、Twitterに速報性を期待しているんじゃないか?と思う。

Twitterにおける奇跡は、時間軸上、最先端の情報を集約することに成功したことにある。

GoogleもFacebookも過去の情報しか知ることができない。Twitterだけがほぼリアルタイムに近い今を共有できる世界が生まれている。これを捨てるとしたら経営者はバカだと思ったが、そうはならないようで何より。

とはいえ、Facebookが成功した関連性によるリコメンド的なタイムライン表示というのはアクティブユーザーの寄り戻しについても魅力的なのは間違いない。しかし、Twitterに期待したいリコメンドについては、Facebookのように過去の情報の掘り起こしよりも、あくまでもリアルタイム情報の共有を前提とし、「未来のマッチング」ができないものだろうか。

例えば、当人がコスプレの情報をツイートしていれば、自分がフォローしていないコスプレについて有用な情報を発言している人たちのタイムラインができるようなイメージである。Twitterアプリの意味の分からないNEWSタブはこの機能に置換してしまえば良い。

機械学習などもそうだが、多くのリコメンド技術は基本的に過去のデータのマッチングにある。ECにおいて、「この商品はこの人も買っています」であるとか、「この商品は、この商品と類似しています」というのは、基本的に過去の情報に基づく類似性スコアリングにすぎない。

Twitterを使うユーザーが、明日どういうことをツイートしているのかを予測するのは困難かもしれない。しかし、ある種の情報の質、カテゴリが信頼できるユーザーであるならば、他の人に推薦してあげて、実質的に未来のタイムラインを構成するのは不可能ではないのではないか?と考える。

そのために重要なのは、ユーザー一人一人のカテゴライズと、その情報濃度と得られている評価情報を元にスコアリングすることにある。カテゴライズして濃度が高いユーザはおそらく限られる。それは、1.実名もしくは身分を表明して、その立ち位置と発言の内容が関連しているユーザー と、 2.○○オタク、○○専門家などと明確に分類できたユーザー に限られるだろう。

思い起こせば、昔のツイッターはグローバルタイムラインはあったし、フォローしてる人と、フォローしてない人の情報交換が、自分のタイムラインにも流れてきた。これらは情報の増加、ユーザーの増加と共に、その概念自体が非現実的になり、今のようなフォローしている人の情報だけが見える世界に変わった。

しかし、それにあわせて、ツイッターを使っていての見知らぬ人との出会いの機会が失われた。2007年、2008年ぐらいにTwitterに対するコミュニティ性があったのは、もちろん黎明期のSNSであったこともあるが、この知らない人を知るプロセスがあったことにも起因していたと信じている。

それがいつしか、自分が興味ある人と、その人が興味をある人しか見えないという情報アーキテクチャに変わることで、世界は狭くなっていった。

Twitterに限らず、今のインターネットは、特定のサイトに人が増えすぎてしまったが故に、その出会いの質が制限されているように思える。もし、Twitterが話題によるリコメンドタイムラインにおいて、未来の相性予測を自動的にしてくれるのであれば、話題が折り合う知らない人をフォローするきっかけができて、今まででは出会わなかったユーザーをフォローする機会に恵まれるのではないあろうか。

それがあらゆるユーザーにとってハッピーとは限らないが、鍵垢の人はそういう対象にならないので、鍵をかけておけば良いし、特定のカテゴリに詳しいオピニオンリーダー的な存在は、別に有名人じゃなくてもフォローされやすくなるのだから、芸能人の一極集中みたいな状態からも少しは脱することができるだろう。

そうなると新しい魅力が生まれると思うのだがどうだろうかねぇ。

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