CTOという役割について 〜 IVS CTO Night & Day 2015 Winter powered by AWSに行ってきた。

IVS CTO Night & Day 2015 Winter powered by AWSに行ってきました。
過去3回、全部参加してるんですが、個人的には一番良かった。

イベントクオリティも高かったけど、個人的に壁にぶつかっていたということなのかもしれない。自分の中での疑問や仮説を持った中での他のCTO職、管理職の人たちの意見はビシバシ心に刺さる。そんな3日間でした。

イベントの中でアンカンファレンスというコーナーがあって、そこではいくつかのアジェンダについて数人で議論するのですが、「経営者としてCTOがすべきこと」という議論が非常に面白かった。そもそも「経営チームにおけるCTOの存在意義って何?」という、そもそも論の部分が整理されたのが大きいw

事業のコアコンピタンスに技術がなければ、CTOという役割は不要である。巨大な企業だと技術系役員はCTOではなくCIOという役職だったりする。じゃぁ技術が経営にとってどれだけ必要なのか?というと、テクノロジベンチャーで技術そのものが商品であるという会社と、WebサービスなどでビジネスモデルだったりUXの実現力がコアコンピタンスである会社では技術の重要度は1レイヤーは最低でも変わってくる。

そう考えた時に、経営面からCTOを技術の役割としてのみ見ると少し微妙な存在になってくる。しかし、議論の中で誰かが良いことを言っていて、CEOとCTOとは、経営チームという意味では一心同体だと。一心同体という前置きがあって、経営において技術面でサポートする役割がCTOだという言葉は腑に落ちた。

また、その一方でCTOの役割というのは、外向きの技術ブランディングの役割だという議論もあった。つまり採用や自社の技術アピールの窓口で、事業チームとは一線を画したカリスマ的役割だということ。これはシリコンバレーで活躍されているFlyDataの藤川さんが参加されて、アメリカにおけるCTOという役割についてお話いただいた部分も加味している。

それに対して、事業部長的な事業にコミットした役割として、VP of Enginnering(VPoE)という役割があるのだという話が出ていた。実際、今回イベントに参加されている人にも、VPoEの肩書の方もいて、そういう人はより事業マターにおける技術との関わり方ということになる。

役職の謎:CTO vs. VP of Engineering

また今回参加されていたリブセンスの桂さんの肩書は「取締役」だった。桂さん自体は、さまざまな仕事をやっていて、CTOという役職では捉えきれないし、CTOと名付けることで役割が狭くなってしまうのは違うということでつけていないそうです。これは非常に重要なポイントで、CTOに期待されている役割や捉え方が会社や人によって違うということ。そして、状況が変わるとCTOという肩書ではなくなることもありうるということ。

それこそ前回まで連続参加して、今回不参加だったsupership社、つまりnanapiの元CTO和田さんなどが特徴的で、CTOだった人が会社のスケールアップによって、CTOという役職ではなくなるというのは特徴的である。でも和田さんは和田さんとしての役割において、今何やってるのかは知らないけど、技術や技術者に対する意思決定の役割が、そんなに変わってないのであれば、本人が参加したいのであれば、参加しやすい枠組みがあった方がいいと思うんですよね。会社がスケールアップしたことが要因で、参加できなくなるというのであれば、切り取り方を時代によって変えていける方が望ましい。その場合には、必ずしも「CTO」というキーワードではないのではないか?というのが次回に向けての僕の問い。

経営者という役割に対し、技術トップとしてのCTOというタイトルは流動的なのだと思う。それこそ個人的にも、IVS CTO Nightは冒頭にも書いたとおり次回も参加したいが、クラウドワークスさんのCTO交代劇などでもあったけど、超絶優れたギークの人を雇うためにCTOという役職を譲るという選択肢もあるわけで。仮にそうなった時に抵抗感なく参加できる状態だとうれしい。

というのも、Treasure Dataの太田さんと話した時に、技術と人間どっちが好きですか?って聞かれて、僕は即座に人間って答えた。以下の記事も書いた「職人的開発者」でリーダーシップを取れる人がCTOとして、会社の成長として適任なのであれば、その役職名は別に譲ってもいいかなって思ったりする、などということが多少、整理されたのが今回の最大の収穫かな。

「プロダクトマネジャー」と「職人的開発者」という2つのキャリアパス【連載:えふしん】 – エンジニアtype

ただ製品ロードマップとか描くのは好きなんだけどね。つまり技術系役員として経営的側面の仕事は好きだが、一方でギークではないという部分が悩ましいとは思っているということ。単純に新しい技術へのアンテナを貼り、そこにプライオリティを上げて何かをやってみることが苦手なので、そこをアドバイスしてくれる人がいれば、それでどうにかなるだろうなとは思っているのだけど。それを全部自分でやろうと思うと、自分自身に若干の中途半端感を感じているというあたり。

それこそ技術顧問にお手伝いしてもらいたい部分かもしれないな。そんな気づきを得たのも、今回のイベントの成果でした。

あと、モノタロウCTOの安井さんのプレゼンでの会場への質問で、tf-idfって言葉知ってる人の数が意外と少なくて、あれ?とか思ったので、そんなに自信ない表現する必要ないんじゃないの?おれ?と思ったのは内緒w
趣味的なギークではないのは明確なんだけど、仕事に必要だと思ったものは万難を廃してプライオリティを上げることはできる人なので。

最後に、飲みの場のトークの余談だけど、技術も神がかっていて、マネジメントもできる藤本真樹氏がCTOに対する要求水準を挙げているのではないか?という藤本真樹氏の功罪という表現が非常に心に刺さって面白かったw

[ #naoya_sushi ] 七転八倒の先に見出したCTO道 ―― グリーCTOに、色々ホンネで聞いてみた

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