コモディティ化するWeb周辺の技術をどう乗りこなすか

明日次世代webカンファレンスというイベントがあるらしいのですが、残念ながら先約があって申し込めず。いつもWebSigのモデレータでWebのことについて話をしている自分が興味ないわけないじゃないですかと思いつつも、粒度が技術寄りだったのでまぁ良いかと心収めつつ、僕は、どっちかというとコンテキストに興味があるのですが、いずれにせよ、そんなことを悶々としながら、犬をシャンプーしながら考えてたことをここに書く。

考えてたのは、最近参加した、TechAcademyの審査員と、G’sAcademyのメンターとか、マッシュアップアワード系の審査員あたりのこと、そして、デジハリのイベントだけど、「近未来教育フォーラム2015 Powered by AI -人工知能がドライブする人間社会」なんてイベントにも出るので、それに向けてのスタンスを考えていた。

今思ってる肝は、優れた技術はネットを通じてコモディティ化する、ということ。

コモディティ化することが、技術の変遷や、技術者のキャリアにとって、すごく重要なトレンドを担う。

コモディティ化を今どきの定義に置き換えると「ぐぐれば使える」ことだと僕は思う。すごく乱暴に言うと、それを扱える人の技術偏差値が下がることこそが、ネットの発展にとって重要であるということ。

その定義からするとiOSアプリ開発はコモディティ化してる。

良いアプリを作るのは難しいし、実績を作るのはもっと難しい。しかし作ること自体は極論、コピペでもある程度作れる。だから言語が深くわかっていなくても、センスのいい人なら、ぐぐる力を駆使することで専門教育などを受けてなくても作れないことはない。

知識そのものが、大学や企業、ネットの奥に埋没していて、その道を追いかけてる人じゃないと興味を持たれないものでなく、世の中から注目されて初心者向け記事が量産されているような技術は、ほぼコモディティ化していると言って差し支えない。そういう意味では、簡単な機械学習は既にツールとしてコモディティ化している。ただ生かすデータを持ってる人が少ないので既得権はある。

そうなってくると、それこそ僕の視野で言うと、ロリポを作った時の家入さんとか。めっちゃ専門的なエンジニア属性でなくても、ある程度のセンスを持ってる人が、エンジニアとは全然違うセンスを組み合わせて、それまでのプロが当たり前すぎて空気のように忘れてるところに、新しい視野や新しい物が生まれる。これがイノベーション。

この辺は、デザイン思考にも繋がる話だ。

手前味噌で言うと、BASEはそれができた会社だと思っている。楽天市場を頂点とする10年以上のEC選手とは違う序列、違う目線を持っていたからこそ、この短期間で独自の道を作れたと思っている。だから楽天市場は競合ではない。僕はBASEができて2週間ぐらいで、そのことにたどり着いて、素直にそれが凄いと思ったので顧問に立候補した。

話を戻すと、僕が審査員やメンターをやってるところに参加している人は、どちらかというとガチエンジニアではなく、理想を言えば、家入さんタイプの、技術はあくまでも実現のツールとして学ぶべきで、それぞれの人生経験に基づく、知見やセンスを使って、それまでのガチエンジニアではできない、新しい組み合わせをうまく作った人が大成するという方向に行ったほうが良いと思っている。

イノベーションは「若者、ばか者、よそ者」が作るとはよく言ったもので、変化は周縁から生まれる。

だから僕は新しい若い人に期待して、審査員やったりメンターをやったりしてみてる。

では、僕のようなオッサンはどう生きていくか?

一つは、そういうところから大企業が生まれると、そこでしか起きない問題が出たりと、課題が一段昇華するので、そこで生きてくタイプ。ガチ技術者の場合は研究者だろうし、別にそうじゃなくても、マーケティング、CS、大企業向け営業とかいろいろ道がある。とにかくどんな役割でも一番を目指すことで研ぎ澄まされてくる役割だと思う。

もう一つは、もっと小さなタイミングから「若者、ばか者、よそ者」で出てきた人を支える立場。もしかしたら僕は今はその状況と言えるかもしれない。人から認められないとなることができないCTOやプロダクトマネージャという生き方は、これの一つの路線だと思うし、多くのエンジニアはこういう役割になると思う。

それこそ例えばセキュリティ問題などは、最初こそユーザが少ないので、現実問題として大した問題にならないが、一定の存在感が生まれてくると事業に大きな問題になるからこそ、専門家が助けるという流れになる。同じくスケーラビリティや技術の拡張など、さまざまな問題を担う人材は重宝される。G’s Academyのメンタリングでも技術を深掘りするよりも、とにかく前に進むことを推奨しているのは、そういう理由。専門の技術者になりたいなら止めないですが。

または自分でやる。ツイキャスの赤松さんみたいにひたすら独自の技術を追求する仕事の仕方もあると思うし。エンジニアがひたすら作りこんだソースコードで毎日、何百万人の人が活用するというレバレッジを作れるのはインターネットの特徴だ。一番難しいし一番憧れでもある。

まぁ他にもいろいろあるだろうけど。とにかく人に認められて助けを求められるような状態を維持することが重要だと思う。しかし、最近、こういう話を書くと、どうやって生き残るか、みたいな話になっちゃっててイケてないなw。もっとロックでいこう。

(ちなみに、途中に書いた「興味」という部分がすごく重要だとも思っている。真理ではなく人の興味の連鎖による認知拡大こそがインターネット時代の社会を作る原動力になる。Ajaxの実装方法が2002年にはすでに提案されていて、実際出てきたのが2005年ぐらいだったが、あれを知った時はたまげたと同時に、インタレストチェーンこそが市場を作るんだなと思わされた代表例である。)

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