メイカーズ進化論を読んで

メイカーズ進化論―本当の勝者はIoTで決まるをお送りいただきました。ご祝儀的な部分も含め即、買ったつもりだったのですが、最後の購入ボタンを押し忘れていたみたいでw ありがとうございます。

読んでて思った素直な感想として、

そうだよなー。ネットのプラットフォームが結構決まってきた今となっては、そりゃスマートフォンからIoTとかロボットとかにシフトする人が増えるよなぁと思った次第。

GoProやNestのくだりを読んでいて思ったのが、ソーシャルメディアやYoutubeというインフラが当たり前になっているからこそ、新しい情報発信手段を再定義するタイミングが来ていて、それがFacebookやInstagramと同列に戦うんじゃなくて、これらをUX的に踏み台にする装置があるといいんだなと思った。つまり一つの上のレイヤーに進化するタイミングが来ていて、それが広義のIoTデバイスということになるのだと思います。結局、FacebookやGoogleはそういう部分を既に押さえている。果たして日本の大手のインターネットプレーヤーはそこをしっかりキャッチアップしてるでしょうか?

狭義なところだと自撮り棒とか。

著者の小笠原さんは、リアルに話をしても、すごく物事をわかりやすく話していただける方で、そういうところが本書にもバッチリ再現されていると思いますので、是非皆様もお手にとって読んでみてください。現在、ビジネスとITカテゴリでAmazonのベストセラー第一位を爆走中のようですよ。

ネットインフラの土管化というのが叫ばれていますが、そのうちIoTをキーにネットサービスの土管化もまた起こりうるのかもしれません。その入口のタイミングが今なのだなぁとまざまざと思わされます。

ちなみに、僕も新卒で入社した会社は製造業で、工場の中で動く生産装置の一つを作る仕事をしていました。とある自動車メーカの自動化ラインで、流れる基板の状態を全ての装置でトラッキングして、トレーサビリティを確保する取り組みのプロジェクトに関わっていたりしました。また自社の製品のWebサーバ部に、装置の状態をモニタリングする機能を作っていて、これがいつか工場やオフィスからのLANで統制されたコントローラの下で装置が動くようになるといいなぁと思って特許を出したことも有ります。趣味で出願させてもらったもので大した特許ではないのですが、いずれにせよ、あの頃夢見ていた世界観、Industry4.0とやらで、そろそろ来たかなって感じですかねぇ。

はんだ付け装置 – 株式会社タムラ製作所 ←僕が出した特許

いつか製造業に恩返しというか、進化した先に何か関われるようになればいいなぁと、情報技術の世界に転職してからも思うわけですが、小笠原さんの本を読んで、夢が広がりんぐですなぁ。きっと前にさえ進んでさえいれば、どこかでぶつかるんじゃないかと言う自信が、最近になってでてきました。今は、そこに向けてBASEとPAY.JPをがんばりますよっと。決済はIoTに直結するハズだし。買いやすさ売りやすさを徹底的に追求したい。

メイカーズ進化論―本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書 471)

メイカーズ進化論―本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書 471)

  • 作者:小笠原 治
  • 出版社:NHK出版
  • 発売日: 2015-10-09
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