ECカートを自前でがんばって作らない選択

個人や中小企業規模のネットショップのカートのクレカ決済部分は、数年のうちにASP事業者しかいなくなると予想してます。
特に国内においてクレジットカードを扱うための管理コストやリスクがどんどんあがって行き、独自に維持していくのが難しくなるというのが理由です。

カート画面以降の「カゴ落ち率」というのは、十分に実績のある購入画面であれば、ユーザビリティ設計をゼロからがんばっても差異が出るものではなく、商売におけるサービスレベル(納期は明確か、送付方法に迷いは無いか、透明性のある価格や送料設定であるか、など)や、商品を購入するモチベーションが高いか?や商品性(極論ですが、万難を排しても、その商品を買いたいと思っているか)などの購入におけるユーザエクスペリエンスが大きく影響するため、カートや決済の部分は、実績あるクラウドサービスに外注してしまった方が合理的だと思っています。

そうでなくても、EC-cube等のオープンソースプロダクトの維持は専門性が必要ですし、以下の記事のように改造した部分が元に大きな過失を作り込んでしまった例もあります。

SQLインジェクション対策漏れが重過失認定された判決文を読んだメモ | F’s Garage@fshin2000

こういった部分の管理も含めて自社で持つことに腹を括れるか。否、無料だからとカジュアルに決断して、その実、結構大きなリスクを内包してはいないか。クラウド時代は、ITの部分はどんどんスケールメリットのある会社に外注して、ITに関する固定費をゼロに近づけて行くのが定石です。

ネットはモノを売るだけでなく、サービスを売る時代にもなっています。もちろん売り方やお金のいただき方にも工夫がある昨今ですから、全てが外注に適しているとは言いませんが、あとは「魅力的な商品やサービスを購入してもらうだけの機能」において、手前味噌ですが、BASEのようなサービスと連携してしまったらいいんじゃないかと思っています。

BASEには開発apiも用意されていますから、そこで連携してしまえば自動で商品登録したり、購入情報を処理することもできるんですよね。しかも利用料は無料ですし、カード決済も速攻使うことができます。

最近、いろんな素敵なサービスを見つけて提携したいよねーという話が出てくる中で、既に物販のインターフェースが用意されていて、あぁ、これどうやって維持してるのかなぁなんてのを思っている中で、作る前に、BASEにつなげて外注しちゃえば良いのに、とちょいちょい思うことがあるので、独り言的にメモしておく。

BASE Developers api

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