UIデザイナー募集で困ってること

トレタCOOのkengochi氏がUIデザイナーについての記事を書いてた。

UIデザインの価値 | Parallelminds

BASEでも、ずっとこの辺の職種も募集していて、来月1人入るんだけど、実はUIデザイナーの募集はすごく困っている。
というのも、今、BASEでほしいUIデザイナーとは、

・いわゆるWebデザイナーではないし、
・いわゆるフロントエンドエンジニア(JavaScript実装特化型)の人でもない。

というところ。まさしくkengochi氏が書いてる「のりしろ」重要

じゃぁコアスキルって何?ってのを、経験者採用の理想を言えば、

1.D.A.ノーマンの本ぐらいは読んだことがあって、ユーザインターフェースを意識しながらユーザビリティの高い設計ができて
2.ビジュアルデザインのスキルもあって、カッコいサイト、サービスが作れて、
3.ちゃんとユーザーさんのことを意識できて(つまりWebはコミュニケーションであり、動的制御であることを意識し、)
4.HTML、CSS、JavaScriptを全部書いてほしいし、一度書いたテンプレートは、PHPレベルで修正してね。(gitや黒い画面なんか恐れずに)

この段階で、全てを満たす人に出会うことは相当少ない。いるところにはいるだろうけど、僕達では出会うのは結構難しい。

5.さらに言えば、それは何かの意図を実装に落とすのだから、企画したり周りとうまく会話したり説得したりするスキルも欲しい。

これって理想論すぎるんですかね?偉そうに見えちゃうのは不徳の致すところとして、周りの方の評価によると、字面だとうまく伝わってないみたいなんで、こういうの書くの難しいですね。

もしポテンシャル採用するなら、

優先度1.ビジュアルデザインスキル
優先度2.Webサービスが好き、Webが好き(誰よりもweb見てると自負できるとか)

論理的思考力(実績がなければ学歴とかで判断したりするところ)

あたりの有無がコア・コンピタンスとしては大切かと。
つまりBASEの価値観を理解した上で、作りたいものを自分で意識し、かつ実装できることが一番大切。あとは期待感という言語化出来ないパラメータで決めてると思います。(とはいえ、なんだかんだと期待感を「判断するための何か」は不可欠なんだけど。➡ 「作ってみた」がすべてを変える。実績ナシでも転職したいなら期待感の醸成が大事【連載:えふしん】 – エンジニアtype

ということなので、今は職種2つで網かけてたり、

スクリーンショット 2014-11-06 1.38.30

2番目と5番目が同じ職種募集です。

この意味わかりますかね。

Wantedlyはまだしも、FindJobに出したりすると職種単位の課金なので、2つで募集かけたら、2倍お金かかっちゃうんですが、そうせざるを得ないという問題があるわけです。

すべての希望を満たす人材を探すのは難しいので、どっちかから近づいてくれる方を採用しようとするしか手がない。

エンジニア寄りでデザインスキルが伴ってる人か、デザイナーでWebサービスに興味を持ってくれる人か。

<追記>
僕の暗黙知がうまく表現できてなかったみたいで、少し過剰に受け取られているかもしれないですね。具体的なjob descriptionはこちらをご覧いただいた方がいいかも。
BASEのベイスを作ってくれるフロントエンドエンジニア募集!

歴戦のプロの方々がイメージしてるほどのスキルまでは想定してないです。ステマっぽい言い方になっちゃうかもしれませんが、その辺は、面接に来ていただいた方には丁寧に口頭でご説明させていただきます。ちと今の文章を文章で修正して伝えるのは難しいので。

あと募集サイトによっては、業務委託でフルタイムを想定してない記述があったりするので、年収表記ってアテにならないかも(単金が書いてないので判別つかない)。これはネタ元の話の方に向けての話。はてブコメントの反応ではこちらが想定してなかったところで刺さってるみたいで、どこの求人の話だよ、と思ってました。

あと、最初から「理想」って書いてたつもりなので、別に採用のミニマム基準のつもりは一切ないです。はてブコメで、これを兼ね備えたら人は1000万円出せばくるんじゃね?みたいな指摘があったということは、全てを備えていれば1000万円級の人材基準であるというレビューをもらったということなので、job descriptionで言ってることは間違ってないということですね。つまり、そういう意見を真に受けるなら、当社に入社いただいて、最大級にご活躍をいただける方ならば、人材市場で1000万円の評価を受けられる人材になれるということを示唆していますね。大切なのは「そういう人になりたい」か否かだと思います。

とはいえ、別のSNSでは、そんなにハードルが高いことは書いてない、出会いの問題だよ、という感想もいただいていることも記載しておきます。この評価のギャップは、いくつかの感情論が前提になっているとは言え視点として興味深いかも。「こういう人になりたい人は応募!」って書けばいいのかな。
<追記ここまで>

「UIデザイナー」って名前では求人しませんでした。

後から得るのが難しいのがビジュアルデザインのスキルなので、今は何よりポートフォリオでビジュアルデザインスキルを重視しています。「UIデザイナー」という職種名が、そこに合致するかが少し不明です。やっぱり「Webデザイナー」がそういうスキルを内包して欲しいんです、ただ、いわゆる広告、コーポレートサイト系のデザイン経験が多い人だと、UIの構築経験がないという部分は否めない。

それだけにUIデザインは専門職としても、職能としても、もっと広がって欲しいと思ってます。

ただ、とりあえず言えることは、べつに、みんながWebサービスやアプリを作ってるわけじゃないし、全員があらゆる実装をしてるわけでもなくて、むしろ分業体制の中で、ビジュアルデザインならビジュアルデザイン、コーディングならコーディング、IA含む設計業務はディレクター領域の職能に分業して特化してきた人たちが多い。

そういう中で、これまでのスキルを下地として、幅広いスキルにチャレンジし、Webサービスを作りたいと思う人が欲しいなーと思っているわけですが、UIデザインって、そういうことの真ん中辺にいる感じがします。少なくとも周りから仕事を与えられて、言われたがままにUIの絵だけを書く仕事なんてのはないハズです。大規模なサービスの分業の一部にはあったかもしれませんが、少なくともスタートアップではそれだけにお給料を払うのは難しいわけです。

もともとディレクターが書くパワポに暗黙的に埋没してた仕事ですしね。デザイナーまたはディレクターがみんながWebを作るのが好きで得意だったら、あたりまえの職能だった可能性が高い。それが大規模サイトのIA→ユーザビリティ→UX→サービスデザインみたいな流れがある中で、徐々に徐々に専門職だったり、職能として明示化されてきたと言う流れがありましてね。しかも、設計そのものを商品にしてたりね。商品になるぐらいだから職種としては「あたりまえ」ではないわけです。

10年前にこんなことで悩んでました。この辺のブログ記事を書いたのがきっかけで、こういうことを会話できる知り合いが増えましたが、目の前の状況に落とすと、このスキルがコモディティ化したというわけでもない。
Webの設計は誰がやるの?
Webの設計は誰がやるの?その2

そういう状況だから、給与が低いとかニーズがないとか、今の状況で結果を判断してしまうのはまだ早いかなという印象。
がんばって、そういう求人市場を作っていかないと、とは思いますよ。

求人は、ニーズと供給人材のバランスがそこそこ成り立ってないと給与は上がらない印象強いですよね。つまり成功事例が出て、希少価値がないと評価上がらないし、それがレアケースすぎると同じく評価が上がらない。過剰供給になると、市場価値は下がっていく。まだ少しレアケースに寄ってる気がします。

さいごに、

脱専門性について – Joi Ito’s Web – JP

Joiがおっしゃってることほどの脱専門性は求めないけど、でも、そういうことだと思います。必要なことは日々移り変わっていきますからね。自分の強みという軸足は、それなりに固定したままでいいので、うまく自分の世界を広げるようにピボットしてほしいなーと思います。会社でチームとして動くことで、自分1人ではできないことをやる環境として活用して欲しいし、日々、起きることを専門性の殻に閉じずに楽しめる人と一緒に働きたいと思います。

あと、これこないだTHE GUILDの深津さんに教えてもらった本。本屋で見かけてたけどスルーしてた。まだ全然読んでないけど、Webサービス、アプリ、IoTのデザインに必要なことはここに書いてあると思う。そういうにおいがプンプンする。

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