今のところ全く萌えないiPhone6+

こんなにワクワクしないiPhoneは初めて。iPhoneはすごく好きなデバイスだから当たり前のように買い換えるけど、もう惰性の夫婦みたいになってるかもなぁ。
何も考えずに毎年、数万円の買い物していて、iPhone6 plus 64GB、ついに10万円だもんなぁ。残債をかぶらせるのが嫌なので、毎年12回払いにしてますしね。

今回のiPhone6 plus、Androidに影響されて、画面大きくなっちゃった。嬉しいような悲しいような。

ランチでレストランに持って行ってみたけど、少し使ってるのが恥ずかしいな。
iPhone5Sと比べてなんだけど、少しバカっぽい。

これ慣れるかな。でも、数年後、あんな大きいの買ってた僕らっておかしかったよね、ってなってる可能性もあるかもなぁという予感がした。

今、90年代の映像を見ると、なんでみんなこんな髪型してるんだろう、とか、なんであんなもの持ってたんだろう、とか思ったりするわけですが、同じようなことを数年以内に、

「みんな、大きなスマートフォン使ってたよね。なんであんなの買っちゃったんだろうね」

とか言ってそうな予感が。

さて、恒例の初日レビューを書いておこう。購入したのは、auでiPhone6 plus 64GBのスペースグレイです。キャリアアグリゲーションと言われる高速通信技術を享受するためにauにしたのと、iPhoneは売ったことないのと、海外も年に10日も行かないのでSIMフリーにはしてません。後進国でiPhoneを見せびらかすのはいいことないような気がするので、Android SIMフリーがあれば十分です。

結論を先に書いておくと、

iPhone6+は、まだ買わなくて良いと思います。今、買うべきなのはアプリ開発者。

理由を以下に述べます。

今回のアプリの対応には2段階存在する

既存アプリが今回のアップデートに対応するためには、2段階の対応が必要です。それは、

1.iOS8で動かすための修正
2.iPhone6,iPhone6+の高解像度に対応した画面レイアウトの修正

です。前者はこれまでのテスト機にiOS8をインストールできていたので多くのアプリがiOS8対応に持ってきていると思いますが、iPhone6+の対応は、先日の発表イベント以降に出てきたシミュレータでのみテストができたので、まだ対応アプリは多くはないようです。

画面レイアウトが古いままだとどうなるか?というと、

ダサいです

アプリ画面自体は解像度にあわせてスケーリング表示してくれるので、OSの方でよしなに扱ってくれています。しかし、そのままの比率で画面を拡大するので、6 plusにネイティブ対応してるアプリに比べて、キーボードがバカみたいに大きいです。キーボードが大きくなるということは、縦幅が大きくなるので、iPhone6 plusに対応してるアプリと比べて、フリック入力がしにくいのです。

使い勝手も見た目もすごく見劣りをするので、らくらくホンじゃないか!と言われてしまうのも仕方のないことだと思います。

今はiPhone6 plusは品薄だそうですが、自分が愛用するアプリが高解像度対応に一段落するまでは、iPhone 6 plusは買えなくても良いと思います。同じく品薄だったiPad miniは解像度が変わらなかったし、iPhone5は上下が切れてただけでパーツ自体は等倍表示だったから、こういう現象が起きなかったんですよね。

なお。僕がよく使いそうなアプリの範囲では、TwitterとStaccalというカレンダーアプリだけが対応していました。あ、あとsafariね。だからモバツイはiPhone6 plus対応(笑)

appleからの通達でオートレイアウトで解像度フリーにすべきってのは前から言われてたんですが、そうは言われてもねぇ。さらに、6+に対応させるためには、x3と言われるサイズへのアイコンの作り直しや静止画の作り直しが発生してしまうので、相当面倒くさいんです。

対応する予算が取れないマイナーアプリは6+への対応を断念するところも出てくるでしょう。その辺の不自由が発生しうるのが今回のアップデートですかね。あー高機能Webブラウザフレームワークが出ないかな。HTML5という標準技術ですべてが対応できる奴。

ということを踏まえて、以下に続く

iPhone6 plus初日レビュー

・スペースグレイはあんまりカッコよくない。
本体自体のデザインは悪くないが、背面の色がイマイチだなぁ。5Sは形がフラットだったと上下が黒だったのでクールな印象があったのがよかったけど、今回、全体がガンメタ色?で、丸みを帯びてるのが、なんかイマイチ。

・ジーパンのケツポケットに入れて歩くのは全然問題ないです。

・歩きスマホは両手で。傘持ってる時は、使うのやめるか、長文を読んだり時刻表を表示しっぱなしにしたり。

・両手持ちでキーボードが使えるサイズなのは好印象。ただ日本語入力の両手持ちは慣れてないので結局、片手で本体を支えてもう一方の手でフリック入力が日本語入力のパターンですかね。

・アプリが6+に対応してないのがほとんどのアプリが超絶ダサい。みんなヨーイドン状態の模様。
・何がダサいって、文字が大きくて、確かにらくらくホン状態になってる。
・それよりいかんのが、6+未対応アプリは、キーボードが大きい。大きすぎるキーボードは縦が長くなるのでフリックしにくい。

・Touch ID連打でアプリのヘッダが落ちてきて、片手でも戻るボタンをタップできるというギミックがあるのですが、片手持ちだと現実的に使えないので、あんまり意味ないな。あと少し動きが気持ち悪い。無理やり実装してるからなのか動作の一貫性にかけるような気がする。
「usable」ではなく「can」=「できる」ってだけかな。

・iPad miniが得意としていたところと、iPhoneが得意としていたところのハイブリッドが実現すると嬉しいな。そのためにはバッテリーがちゃんと持つこと。バッテリーはもう少し使ってみないとわからないので、iPad miniのリプレースができたかについては改めてレビューしますね。

・電子書籍については、まぁまぁかな。kindle paperwhiteより少し小さいですよね。液晶が小さいデバイスでページ数が膨れ上がって数千ページとかなるのがすごく嫌いなんですが、6+だとやっぱりそうなる。川上さんの本も一番小さい文字フォントで2500ページあった。電子書籍のページングについては書籍のメタファを超えたスマホらしいインターフェースの登場を望みます。

・倒して液晶が割れるとか、倒して液晶に傷つくということはありうるかな。Xperia Z Ultraが部屋の中でパタンと倒れて、倒れた先にネジみたいなのが落ちていて液晶がヘッこんだんですよ。大きい液晶だとそういうことあるから、保護シート欲しいかも。アップルケアも5Sからは入っています。お金かかるね。

・画面が大きくなったメリットを享受できるのは、この解像度にネイティブで対応するアプリが出揃ってからでしょうね。

Apple Payが日本にすぐ来るはずもないのも含めて、ユーザ視点では、iPhone6 plusを頑張って買うメリットはかなり薄れれてるかも。欲しいから買うってのは全く否定しないけど。

ガラケーの価値を再確認

iPhone6+を買ってなおさら、モバイルSuica端末としてのガラケーの価値が高くなった気がします。たまにかける電話と、モバイルsuicaにしか使ってないのでバッテリーも平気で1週間以上充電しなくて良いので、すごく快適なんですよね。全然大事にしてないので、ホント、ジーンズの前ポケットに乱暴に入れておけるし、落としたって壊れないし。この価値が市場で認められないのが、ほんと悲しすぎます。そんなことよりもゲームができる方が大切なんですよね。

Androidは、Google Nowなども含めてバックグラウンドで人の行動履歴を取るマシンとして、どんどんバッテリーを食う世界に突入していくので、そうじゃなくて、ブラウザベースのリッチコンテンツを気軽に使えるシンプルなガラケーがマジで欲しいです。

タッチパネルじゃなくて、携帯電話らしい物理キーなのかな。小さい画面ではタッチパネルキーボードは使いにくいってのを認めたのが、今起きてるスマホ巨大化の流れなのではないかと思いますし。

スマホブームも一段落して、ユーザーもそこそこ成熟してきて、AndroidやiPhoneに対する絶対的なブランドも薄れはじめてきてるので、そろそろチャレンジしていただいてもいいんじゃないかなぁ。多くのユーザーはそういう細かいことを気にする事はないようなので、イメージを如何に作っていくかだとは思いますけどね。

あと、Apple PayとかGoogleの流れを見ていてもスマホビジネスの肝がグローバルな決済の戦いになるのは間違いない。そういう意味ではおサイフケータイは間違いなく最先端を行っていたわけです。ところが、tron再び。。。今のところワールドワイドでは勝てる見込みがなさそう。デバイスを頑張ってもOSレベルで押さえられてるわけですから。

だからOSと最終製品を頑張って、最低でも日本国内は取ったほうがいいんじゃないかなぁと思うんです。ローカルだけで流行ってる決済手段というのはどの国にもあるようですし、これは軽視してはいけない。それにMakersブームの本質って製造業の開発(試作)コストの低下だという話だと思うんですけど、それでもやっぱり作るの難しいんですかね。

それがガラケーの形してるのか、時計なのか、指輪なのか、超薄型の定期券サイズとか、いろいろ選択肢はありうると思うんですが、できれば、Web標準(HTML5)の力をうまく活用して頑張ってほしいなぁ。

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