「彼氏(彼女)がいるからごめんなさい」は「フラれた」ではない。

人間と人間が出会って近づいたり付き合ったりという時には、条件がいくつかあると思っていて、

(1)共通点があること

(2)相手に憧れが持てること

(3)現在のタイミングが折り合うこと(先約がいない)

(4)お互い潜在的にも誰かと付き合いたいと思っていること

(5)ネガティブなマイナス要素がこれら条件を凌駕しないこと

これら条件の中で一定のラインを超えていれば、少なくとも「とりあえず付き合っても良いかな」となる可能性があるのではないかと考えている。

この中で一番需要なファクターは「(3)現在のタイミングが折り合うこと」である。
特に相手に「彼氏(彼女)がいない」というのは、とりわけ重要な要素と言える。

Sex and the cityをHuluで見ていて思ったが、性に対して赤裸々な彼女達は、相手がいる人や結婚している相手を恋愛対象として奪うことは原則的にしない。それはルール違反だと思っている。つまり「彼氏(彼女)がいる」ということは、そもそも恋愛対象から外れる第一条件なのだと思う。日本のドラマの場合は、大体、ルールを犯しまくるドロドロした話が主流なので自信がなかったのだが、SATCを見ていたら、このルールが徹底されていたので自信を持って書いている。

つまり「彼氏(彼女)がいない」というのは、付き合うチャンスを得るための大前提ということだ。

だから「彼氏(彼女)がいるからごめんなさい」という断りの文句は、どうしようもない制約条件でしかない。
それに対して、あなたが振られたとネガティブに思う必要はないし、まして傷つく必要は全くない。

そこで「振られた」と思ってしまうのは自分勝手である。「自分が口説きたいタイミングで言ってみたら、相手の都合が悪くて断られた」というのはフラれるより手前の話だ。

もちろんお断りの文句としては、これ以上の材料はないので、お断りなのかもしれないが、同じ学校や職場であればそのことはすぐ検証できるわけで、あからさまにバレる嘘をつくのも難しい面があるだろうし、仮にそうであったとしても見て見ぬふりというオトナの判断をするしかない。

新聞屋に例えてみると、あなたが朝日新聞の営業だった場合、お客さんが新聞を取るかどうかの判断は、

(1)朝日新聞に関心がある

(2)朝日新聞を取ることに支障がない、もしくは是非取りたい

(3)ライバルの読売新聞を読んでいない

(4)まぁ今、新聞にお金を出してもいいかなと思っている。

(5)朝日新聞の政治信条は嫌いではない

この5つの条件のいくつかが揃っているお客さんであれば、営業することで新聞を取ってくれるかもしれない。
そして、この中での一番の重要条件は「ライバルの読売新聞を取っているか否か」である。

既にお客さんが読売新聞を読んでしまっている場合、朝日新聞の営業からすると、如何ともし難い前提条件ということになる。

もちろん彼らは食い下がって、次の更新の時期にはこっちを選んでくださいよ!とお願いすることもあるわけだが、彼氏彼女の場合は更新の時期というのはいつ来るかわからないし、それを言うこと自体、あまりデリカシーのある行動ではない。相手を委縮させて逆効果である可能性が高いので、不利な行動である。

だから一先ず、相手に彼氏(彼女)がいる場合は退却するしか手がないだろう。
しかし、今後一切、チャンスがこないかというとそれとこれとは別問題だろう。

次に大切なのは、相手がそろそろ別れてもいいかなと思っているタイミングを知れる関係性を作ることであろう。相手の心の隙ができた時は、乗り換えのチャンスだろうし、すっぱり別れてくれれば、もしかしたら振り向いてもらえるチャンスが得られるかもしれない。

もちろんその時に、あなたの気持ちが相手に残っていることが前提だ。

それにこだわることなく別の人との出会いも模索するべきだろう。あなたのコンバージョンレートは大体一定で、もしも、その確率が決して高くないのであれば、人にチャレンジする数を増やさないことには成就しないだろうから、1人にこだわり続けるのは、人生の可能性を狭める。

#なお自分のことを棚に上げて書いてるのは、実は恋愛の話のフリをして全然違うことも考えながらこの文章を書いているからである。

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