embed型というリッチコンテンツの進化とfollowという行為について。

soundcloudの個人ページのURLをFacebookに貼ると、リッチなWidgetとしてのコンテンツリストがタイムライン上に表示されて、その場で作品を楽しむことができる。

soundcloud
※瀬尾さんのsoundcloudのページをキャプチャさせていただいた

最近、Facebookのタイムラインをスクロールすると動画が勝手に再生されるようになったことが話題になっていたが、動画コンテンツがタイムラインに埋められて、そこで消費されている風景は、少し滑稽でもありつつ、コンテンツの消費がその場で完結するということは、一体なんなのだろうと思っていた。

OGPが提供しているものは、誘導でありチラ見せであった。blogやニュースサイトのテキストについては面積を取るので今でもそうなっている。その場でコンテンツの消費が完結できるというのは、同じサイズの絵が時系列で切り替わったり、スピーカーを通じて体験を提供できるという動画や音楽ならではの特徴だとも言える。

その結果「わざわざ、そのサイトに移動して何かする」という行為は、ただ動画を見に行くためではなく、そのクリエイターをフォローするという「将来への期待」を表明するために移動することになるのだろう。これこそが文字通りの「続きはWebで」ではないだろうか。

共有サイトは現在のコンテンツの消費の手段を提供するだけでなく、将来の期待を繋ぎ、新作が出た時に通知をしてあげる機能こそが共有サイトに必要な文脈(=UX)だと言うことか。なお、フォローというキーワードは、Twitter黎明期から日本語に置き換えることができずに説明が難しい用語である。

コンテンツの消費やコメント自体は、SNSのshareで行われている。
そこで失われてる1PVの広告収益などは期待せず、何かに対する投資として割り切ることになる。

動画マーケティングにおいても、「ただ、その動画が面白いことは、そもそもマーケティングなのだろうか!?」と思っていたが、そのような動線で次回作に期待してもらうなり、商品を購入するなり、来店に繋がる施策に応募してもらうなり、カタログを請求してもらうなどすれば、それはマーケティングということになるのだろう。

動画以外でも写真系、イラストが絡むサイトについては、閲覧に関する機能はSNSにどんどんコアな情報とリッチな機能を提供した上でインタレストグラフを獲得する部分で、共有サイトたる価値を高めていけばよいということになる。そういう機能を迅速に完結するためであれば、SNSアカウントによるログイン機能も重要だということだろう。

以前からTwitter連携サイトが、Twitterと連携するためにやっていたことを、あらゆるサイトがやらなきゃいけないということでもあるということか。

こうなってしまうと面積を必要とするテキストこそが、一番、メディアリッチなコンテンツであるとも言えるのかもしれないな。

#実はYoutubeという世界最大の動画ソーシャルサイトのことをあんまり知らない。

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