モバイル設計を学ぶ人の必読書。モバイルIAシンキング

「モバイルIAシンキング」、著者の坂本さんから献本いただきました。元々PCのWebサイトの情報設計をターゲットにしていた「IAシンキング」というベストセラー本の第二弾で、モバイルアプリ、モバイルサイトを作る際に必要な情報設計、UX設計について書かれたものです。

坂本さんはネットイヤーグループでUXデザイナーという肩書ですが、前は、IA(インフォーメーションアーキテクト)の専門知識を持ちながらもディレクターという肩書で仕事をされていました。お客さんと折衝をしながら、如何にWebサイトを作っていくかという理想と現実をうまく乗りこなしている生き字引と言えます。

だから多くのWeb制作、Webサービス、スタートアップ関係者、ディレクター、デザイナー、UI/UX界隈の人たちに本書が刺さらないわけがない。

今回のモバイルIAシンキングは、スマホアプリを作る際のプロセスや、画面設計のパターン等が沢山解説されています。例としてあげるとFacebookのアプリから流行り始めたドロワーね。左スワイプとかでメニューが出るアレです。スマートフォンのUIにおいては、如何に狭い画面を拡張するか!?というスタンスで作られているものも多く、その代表例と言えます。

今は、Androidアプリの標準UIにも入ってるようでカジュアルに使いたくなると思うのですが、割と無思慮に使われていると思うことも多く、ドロワーの効果について疑問符がつく話も見られます。

ドロワーが何故使われるのか!?という部分に潜むデメリットをしっかり理解する必要があると思います。間違っても「なんとなくFacebookみたいなのをパクれ」という感覚で採用してはいけないナビゲーションです。

どのUIにせよ、何故、そのUIが採用可能なのか!?という情報動線をしっかり意識するように訓練する必要があると思います。本書には、そういったノウハウが惜しみなく投入されており勉強になると思いますよ。他にも、最近EC系アプリやニュース系アプリで採用されているタブナビゲーションに関する指摘も、今、丁度、採用しようとしてたところで、うーんと悩みながら読んでました。

本書を読んで改めて思ったが、誰かShopCard.meのカスタマジャーニーマップ、作ってくれないかなぁ。一度しっかりUXにおける改善事項をまとめたい。こういうのは日々の開発でお腹一杯になってる人には、なかなか難しいことで、UXデザインというのは、ある種の客観的な作業なのだとつくづく思った次第です。

また各章の後ろの課題ページがワークショップ形式で作られていて、課題ページ、考え方ページとその回答例という構成になっています。UXデザイナーや企画に携わるディレクターの新人教育にも是非使ってみてください。担当者に1人一冊買ってあげて毎週、定例の宿題として予習してきて勉強会を開くのも良いと思いますよ。

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