【ポエム注意】あぁ居場所論か。なるほど。

ぶっちゃけ、家入一真氏に投票するつもりはなかったけど、政策が普通に良いので一票を投じます : イケハヤ書店 」の記事を読んで、あぁイケハヤ氏はやっぱり家入さんのことがわかってなかったなぁと思いつつ、僕も別にわかってないのでアレなんだけど、とりあえず家入さんは常に進化を続けるタイプの人なので、特定のタイミングの評価は明日変わっているので、特定のところで見切ったり評価をfixさせるのは、まったくもってオススメしない。

とりあえず以下改行なしで読みにくく書く。この記事は、イケハヤ氏わかってねぇなぁというのが書く動機であって、知らない人に家入さんを推すための文章ではないので、あえて読みにくくしている。しいて言えばイケハヤ氏にだけでも読んでいただければ、それでありがたい。でもメールで送りつけるようなものではないのでネットに晒しておく。

「#ぼくらの政策」というハッシュタグが面白いんだけど、とにかく彼は魔人ブーのように人の意見を吸い上げて自分の力にしていく力があるんだ。それって自分がない、とか真似とか思うかもしれないけど、確かに人に影響されやすい面はあるのかもしれない。しかし、実際に喋ってみるとわかるが、彼は物事をフラットに打ち返す特別な力を持っていて、できる人にありがちな特定のベクトルへのプライドや、成功体験を支えた思考法にこだわらない。そして、とにかく嫌味がない。彼が独自のこだわりを出してくるのは、クリエイティブに物事を解決するところで、それこそが柔軟性が期待できる部分。僕の前回の書き込みに結構、はてブコメがついていて、へーそこに刺さるか?!なんてのもあって興味深かったのだけど、そこに面白いのがあったのが、「何故ロリポップが成功したのかわからない」というコメント。それこそが家入さんの真骨頂だと思う。とりあえずペパボにいた時に思ってたのは、普通、成功した人は自分が何故成功したのか?!を語りたがるが、ペパボにいた時にも何故ロリポップが成功したのか?!を語ったりはしなかった。そういうこと言わないですよね!?と聞いたこともあるし、そういう会を設けたいとも、ちらっと言ったことがある。だって社員がロリポの成功要因をあんまり語れないんだもん。僕の解釈としては河添取締役と話をしていて、勝手にたどりついていた結論として、ただ値段が安いだけでなく、ユーザーニーズに対する必要な性能を具備し、アフィリエイトの成果報酬に革命を起こし、Web上のあらゆるところにロリポップという名前を張らせたことが成功要因。もちろんそれを支えるだけのサーバーの製品性とmovabletypeというギークが飛びつくブログ製品の情報普及要因がセットだったと思う。実はかわいいとかではないと思っていて、価格優位性と、それを活かした普及戦略を地道にやったことが成功要因だと思っているが、家入さんに言わせれば、冗談のようにアフィリエイトの成果報酬高くしすぎたよねーという話になっちゃうし、そもそもデザイン性が最優先事項ではないみたいなことペパボの中の人達のアイデンティティに影響するので、こういう話はおおっぴらにはしたことがない。そもそも社長がデザイナーとして作ったサービスに、そんなこと言えるわけないw

えーと、ロリポの成功要因を一言で言うと

「ネットに仲間を増やした」

ということだったと思う。例えばCheebowさんのロリポのインストール記事とかさ。

ロリポップでMovableTypeしよう!

こういう情報があふれれば、それだけでユーザーさんが増えてくれるわけですよ。

それはさておき個別の話に戻すと、家入さんは目の前の課題に対して、その都度その都度、必要なことを「諦めず」に発言し、人を動かしていくという地道な積み重ねが成功要因だったのではないだろうか。そして人の意見をしっかり受け止めた上で、クリエイティブに物事を解決する提案を思いつく。それにより仲間を作るのがうまい。今回も良い感じにチームを組み立てているのがfacebookから伝え聞こえてくる。さもするとそういうタイプはリーダーシップに欠けるという見方はあるかもしれない。それこそ石原慎太郎氏だとか猪瀬氏とはまったくリーダーシップの形が違う。まだ今回は、選挙自体が初出馬で受かるとは思っていないが、彼の特性はジョブズやビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、石原氏、猪瀬氏のような超ワガママ型で、下から説得するのは到底不可能な強烈なリーダーシップの人とは全然違う、ボトムアップ型のリーダーシップでペパボは上場まで持っていったわけなので、なんでも好きに解決できるお金持ちの人による経営の世界よりも、制約があって選択していかなくてはいけなくて、周りにいろんな人がいる政治の世界の方がもしかしたら力を発揮できるんじゃないか?!なんて思ったりしていて、もしや?!と思わせる部分も正直言ってある。だから大切なのは経験を積み仲間を増やしていくことと得票実績だと僕は思っている。でもとりあえず最年少上場社長なわけなので、この経験ってのももしかしたらショートカットしてくるかもよ?!なんて思ったりもしていて目が離せないというのがイマココ。

駄文失礼。

そしてここからが本題。イケハヤ氏の文章で興味をもったのは、茂木さんが書いてる居場所の話。

子供の頃から親がお金持ちだとかエリートで育ってきた人って、「日本に居場所がある」んだよなぁ。
日本では明確になってないけど評価経済としてのエスタブリッシュなレイヤーが存在している。

今、慶応の大学院に社会人学生として学びに行っていて思うけど、それが慶応の現役学生に起業とか安易に薦められない理由だったなぁと思わされた。別にそんなこと聞かれなければ、言いませんけど、KMDに来て大企業に就職って、ホントはすごく違和感あるってのは正直言ってある。ただ、まぁ大企業に就職した方がいいよ(どっちだ)

何故って、彼らには大企業に幹部候補生として就職できる「日本や世界における特別な居場所」があるわけだからね。そこのチケットは活かした上で次の選択肢を行くもよしイスタブリッシュを貫くもよし。

あくまでも本人たちが、その居場所に行くパスポートを捨てる気になった人だけが、スタートアップやベンチャーで活躍するんだろうなぁ、なんて思っていて、僕は近くにいても、せいぜい彼らには将来、選択肢になる情報を伝えるぐらいにしかできないなぁとこの発言を見て思ったのでメモしておく。

でも何人かに起業するか?就職するか?みたいな相談はされていて、そういう人には僕が知ってる限りの現状と選択肢は伝えられると思う。

…なんて思うと、他の候補者が自分たちの居場所をベースに、さもすれば上から目線で政治を作ろうとしている部分はあるだろう。上から目線というなんかネガティブっぽい表現かもしれないけど、それこそ、そもそも祖父が日本の立役者でした、とか、東大でエリートコースをうまく乗り切ってきましたという人が、上から目線にならないわけがない。というか、その目線の高さこそが政治家としての彼らの強みであって、彼らが信じるリーダーシップに繋がる。ホント言うと石原、猪瀬のラインで言うと舛添氏が一番次の都知事に近いと思う。

家入さんのボトムアップ型のアプローチは、日本ではほとんど見たことがないタイプだと思う。あれ?!推薦文を書いてるつもりじゃないのに、そっちに行ってしまった。
家入さんもそうだし、他にもいるし、もしかしたらイケハヤ氏もそうなのかもしれないけど、この人、ここはダメなところあるよなーと思っても、ついやってることが気になるし、語りたくなる人っているんだよね。不思議なことに、そういう人はスルーされないもんだ。

インターネットおもしろいな。

ごめん、ポエムになっちゃった。

最近、ポエムが来てるから許して。

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