タイトルの言葉について最近考えてたんだけど、うまく表現できずにタイミングを伺っていたのだけど、書き込みたくなった事案発生。
iPhoneの電卓で2500÷50を計算してみた結果wwwwww : IT速報
一回目の「=」に対してフィードバックが見えない何のフィードバックもないが故に、二度押しさせてしまうデザインの功罪。
おまえが作ってるのはタッチパネルのアプリだろ、と問いたい。
(追記:「何のフィードバックもない」じゃなくて、「フィードバックが見えない」が正解だったので修正しました。フラットデザインはグラフィックで押下状態を作るのではなく、影をつけたり色を薄くすることで押した状態を実現することで、開発コストを減らすためのデザインですが、それが極めてわかりにくい。何よりボタンが小さくなったので指の下で見えないという問題もあります。)
平気で視覚的フィードバックという重要な使い勝手がトレードオフになるということが、フラットデザイン流の「両立」なのか?!
何故楽天ショップのデザインは売れるのか?!という永遠の話にも通じる話だな。あれはデザインを犠牲にしてもショップオーナーさんのやりたいことを優先した結果、モノを売るという部分が強化された結果だということ。そこに優れたデザインを導入したが故に、ショップオーナーさんの息吹をスポイルしてしまい、力を発揮できない状態にはしてはいけない。
ある時、はたと言われて気がついたのだが、すぐれたデザインが好きな人の中には、(こちら側から見て)使いにくいけどデザイン性にすぐれたグッズを使いたがる人がたまにいる。おしゃれ雑貨屋とかフランフランとかに売ってるよう電卓とかさ。つまり個人の価値観のレベルで、使い勝手とデザイン性の優先順位が違う人がいるという問題。逆に、見た目より使い勝手優先な「骨太な製品」が好きな人が、そういうデザイナーさんに仕事をお願いしたとすると、多分、トレードオフの「量」が違ってくると思うんだ。どっちが正しいかはわからないが、文字通りD.Aノーマンの「誰のためのデザイン」に書いてあることが適用されてしまうかもしれない。製品の責任者は納得いくユーザビリティラインはしっかり持っておき、価値観の相違に悶々としながら時間切れにならないようにご注意を。
しかい、海の向こうのアップルさん、このセンスが優先されてしまうのは、だいぶヤバイと思う。
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